きょうの石川sp 入院日記          Since:020529
 
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 【お知らせ】
 これまで意地になって比較的毎日日記を書いてましたが、仕事がガチ忙しくなってきたので日記が休み休みになるかも知れません。まあバカしか書いてねえからちょうどいいって話もありますが。


<はじめに>

ちゃんと意識がある状態で入院したの初めてなので日記をつけてみることに。
 【よい子は「どんな判断基準だそれは」とかなんとか突っ込みません】

まあ入院つっても扁桃腺切っただけなのでたいしたアレでもないのだが、「扁桃腺切る」っていうとスゲえ痛いとか手術後後悔しまくりとかなんかいろんな話を聞くので、扁桃炎で悩んでる人はどうぞご参考まで。



■入院1日目

検査やら手術前診断やらいろいろと。
主治医に「いしかわさんの場合、扁桃腺がのどの奥の方にあるので深く切らないといけないかも」「切った日より、2-3日目が一番痛いと思います」「とにかく術後ものすごく痛いのでがんばってください」などと脅される
第一「がんばって」って一体何をがんばればよいのか。

とか言おうと思ったがうっかり医者の機嫌を損ねていらんとこまで切られたりしたら適わないので黙っている。


風呂に入って備え付けの石けんの類がないことに気付く。シウマイ
そしてPHS見たら仕事のメールががっちりと。シウマイ


22時消灯。って寝れるわけねー!
普段寝てんの2時だもんなあ。

いちおう22時に飲めと眠剤渡されたのだが全然効く気配なし。
なのでラストのダンジョン手前でかったるくなって長らく放置してたFF3DSやって暇を潰す。

結局24時の完全照灯までやり続け、順調にレベルを上げつつやっぱりまかいげんしじゃダメっぽいことを再確認。
【どうでもよし】



■入院2日目 ――手術――

手術の日。
なのだが、手術は午後からなのでやることなし。
手術までは食事はもちろん飲水もダメなので心からやることがない
しょうがないのでだらだらFF3やったり持ってきた本読んだり。
そして持ってきた文庫本が実は一度読んだものだったことに気付く。ぬはあ。

手術立ち会いということでヨメがムスメ連れてきたころ、ようやく手術準備開始。

手術室前まで付いてくるヨメが緊張の面持ち。
いや、手術受けるのお前じゃないだろ。

入り口でシャワーキャップみたいの被されて手術室へ。
手術台に寝かされて酸素マスクつけられる。
みんなキビキビ動いてて「あー、なんかERみてえ」とかどうでもいい感想を抱く。

「はいじゃあ麻酔ガスでますよー」
との声とともにガンダムカラーっぽいにおいがやってくる。
と同時に、顔全体がぎゅっと何かに捕まれたような感覚と冷たいしびれが。
あー、麻酔ってこんななのねー。
などと暢気たれてるうちに、すっと眠くなった。


目が覚めたら、いわゆる処置室にいた。
ベッドの横にはヨメとムスメと義父。
完全に手術の間の記憶なし。体のあちこちに付いてるセンサー類が冷たい。
麻酔が残っているのか、なんとなく呼吸がしにくくてちょっとビビるも深呼吸を繰り返すうちに回復。

ヨメの談では
「指の先くらいの扁桃腺取れたって見せてもらった」
「押すと表面の穴から白い膿みたいなのが出てて気持ち悪かった」
とのこと。
ふむう、典型的な慢性扁桃炎だったのね。
俺も見てえとか思ったがたぶん処分されちゃってるんだろーなー。


その後1時間くらい点滴されて、歩いて自分のベッドへ。
大して痛くもなく、足がふらついたりって事もなく。よしよし。


夕方、看護師さんが夕食を持って来てくれる。
メニューは重湯、具なしのすまし汁、栄養ゼリー2種。
・・・まあ、のどの内側だからね。
なんか昆虫っぽいな俺とか思いつつすべてを飲み込み、ついでに薬も飲んで寝床へ。
重湯って初めて飲んだよ。


っても昨日同様、全然眠くない。
結局24時までパソコンいじったり本読んだりFF3やったり。
FF3は結構順調だったのに、ワンダリングで出てきたドラゴンに鏖殺される。
てゆうかちょっとしたボス敵でも800ダメージくらいしか食らわなくなってたヴァイキングが1500ダメージくらいのを2発食らって即死。
その後毎ラウンド1人ずつ逃げることも許さず滅殺された。どないやねん。

ぐわー。またクリスタルタワーの入り口からやりなおしかー。
ふて寝。


■入院3日目

 朝、やっぱり切ったところが痛む。

 あー、まあねえ。
 っても扁桃腺炎で寝込んでたときと大差ないと言えば大差ないんだよな。位置も同じだし。当たり前だが。


とりあえず薬飲んで朝食。
メニューは重湯、具なしのみそ汁、牛乳。


 ・・・・・まあ。
 

とはいえ、昨日よりのどが腫れているのか、モノを飲み込みにくい感じが強くなる。
固形分があったらしんどいかもなー。


でまあ、こんなメニューなので、日中激しく腹が減る
とりあえずウィダーインゼリーとかで飢えをしのごうとするも、どれも柑橘系の味付けなのでのどにしみること風のごとし痛むこと火のごとし。
それでも飢えには勝てず、ちびちびとゼリーを飲み続けつつ、昆虫っぽい自分を再認識。
ゼリーで飢えをしのぐあたりガチで自分はカブトムシじゃないかと思えてきた。
 
午前は点滴しながら仕事のメールとか片付けつつ。


午後、ヨメ&ムスメやってくる。
ティッシュやらコップやらの生活用品を受け取りつつ、「眠たいけど珍しいモノいっぱいだから今は全力で遊ぶ」と決めたらしいムスメを振り回したり放り投げたりスクールボーイで丸め込んだりして過ごす。


2人が帰ってから、にわかにのどが熱っぽく。
ううむ、ついにきたか。これが噂の「手術後襲ってくる腫れと痛み」ってやつだな。
とりあえず冷たいモノのんだりしつつ覚悟完了。

ところで痛み止めの薬はポンタールという白いシロップ状の薬なのだが、これが養命酒におまけでついてくるようなちっちゃいカップで配布される。


ええ、倒しました。サイドテーブルの上に。


しばらく呆然と眺めた後、「これ飲まないとあとで痛いよなー」という結論に達した私は、そっとサイドテーブルの上に唇を近づけ、こぼれたポンタールを啜るのでした。

脳裏に「床にこぼしちゃったおクスリを必死の形相ですするジャンキー」が浮かんで切ない気分になってみたり。

そして自分は昆虫なのではないかという疑念を次第に確信に代えつつ、寝るまでの時間をFF3で過ごす。

今度は「ドラゴンが出たら全力を尽くして逃げる」という戦術を取り、無事ラスボスへ。
とにかく自キャラが死なないように丁寧に戦闘を続け、30分ほどでボスを倒す。
いえー。クリアだぜー。


■入院4日目

 やべえ。ガチで痛てえ。
 のど腫れまくりなのが触る必要もなくわかる。
 ちょっと触ってみると、明らかに熱もってる上にどくどく脈打ってる。
 ぐええ。

 痛いので声も自然と小声に。
 なんせ自分のツバ飲み込むだけで激しく痛む。ううう。
 
 朝飯は三分粥にすまし汁、卵豆腐。
 昼はそば(冷)に豆腐、すまし汁。
 段々と形あるものを食わせてくれるのはありがたいのだが、液体通るだけで痛い状況下では豆腐すら堅い。


まあ全部食ったけど。あと量足りねえとか思ったけど。
 【ホントに病人なのか】


夕方、見舞いに来たヨメを送りがてらコンビニでも、とナースステーションへ外出許可申請をしに行くも
「えー、いしかわさん手術2日目ですよね・・・」
と明らかに渋い顔。
そらそうか。手には点滴ユニット付いたままだしな。 
おとなしく撤退。

夜、横になってみるとなんかのどが苦しい。
ううむ。



■入院5日目

 飯が五分粥になった。
 のはいいがのどは相変わらず腫れまくり。
 てゆうか昨日より腫れてないかこれ。
 鏡で見るとあきらかにのどが狭くなってるのがわかる。
 

 でも医者に言わせると「かさぶたはキレイにできてるし、表面もキレイなので大丈夫でしょう」なんだとか。

 ううむ。なんか微熱出たりしてるんだがのう。
 でも昨日で点滴が終了してたりもする。なんだかなー。


 午後、味覚検査。
 電極をべろに押し当てられ、電圧変えた電流を流され軍事機密の自白を強要される。
 違う。電気流したときに味を感じるか否かで舌の感度を計るものらしい。
 良くなったとも悪くなったとも言われず。
 なんか言ってくれやホンマに。

 あと痛み止めが点滴でなく服用薬になったのだが、そのせいか胃が痛い。
 ぬへえ。



■入院6日目

 昨日に引き続き五分粥になった。
 おかずもそれなりに普通になって、煮魚とか出るように。
 
 昼はやわやわにではなく、普通にゆでたきしめん。
 付け合わせの野菜が箸でギリギリつかめるくらいに茹でてあるのがアレだが、食事の量も増えてきた。


 のに油断して、昼のおかずに付いてきたオムレツにケチャップいつもの調子でかけて悶絶。
 無理無理無理無理!!


 そして胃の荒れが最高潮に。
 医者に見てもらったら舌やら口の中やらに4つもの口内炎が確認される。
 ぐええ、道理で痛いと思ったよ! くそ!

 ってもポンタール(解熱鎮痛剤)飲むの止めるとのどがえらいこと腫れてくるのがわかったので飲むの控えるわけにも行かず。
  【試したのか】


 せめてもの抵抗として空きっ腹の時に飲むのを止め、食後に飲むようにしてみる。 
 たぶんムダなんだろうなあ。とか思いつつ。


 あと向かいの病床のデブ(俺の2日後に手術)がゼリーとかプリンとかをまとめて3つも食ったあげく、「のどから血が出た」とナースコール。
 お前はのどの前にデブを直せ


■入院7日目 

飯が七分粥に。
だいぶ食い物らしい物が出てくるようになった。

のどの痛みもちょっとずつだが引いている。と言っても「風邪で扁桃腺が最高に腫れてるとき」から「風邪のなり始めで熱が上がりつつあるとき」くらいだが。
のどを外から押すと、おそらく傷口なのだろう、タテ長に痛いエリアがあるのがわかるようになった。
とりあえず「モノを飲み込むときに覚悟完了してないといけない」状態は脱した模様。


日曜だったので、ヨメとムスメ、義父母が見舞いに来てくれる。
お見舞いにアイスクリーム買ってきてくれたので食堂でそれ食いながら昨日のデブの話をしてたらデブ登場。

うは。聞かれたっぽい。
ドンマイ。


20時頃風呂に入ろうとしたら看護師に呼び止められた。
「あれ?お風呂は13時から18時よ?」
・・・うそーん。

初日に18時から20時って言われてずっとそれで入ってましたよシウマイ。
道理ですいてたわけだ。
正直スマンかった。


22時の消灯まではこの日記含め、結構ワープロ仕事をしている事が多いのだが消灯以降はタイプ音がアレなので本読むかDSやるくらいしか時間潰す方法がない。
なので黙々と三国志大戦DSやるも、CPUのアホさ加減(騎兵が何も考えずに槍構えてるところに突っ込んでくるとか柵を回り込もうともしないところとか)とCPUレベル「激very difficult」のインチキ加減(武力9以上の武将+知力9以上の8人構成とか)に飽きが来はじめる。

ううむ、やっぱり対人戦がやりたいのう・・・。

  

■入院8日目

 明日の退院を控え、「退院までに仕上げる原稿2つ」の仕上げにかかる。
 趣味で書いてる翻訳物の方はほぼ終わったが、仕事としてやってる方が書くこと多すぎてまとまらなくなってくる。
 うわー、こら2回に分けて書いた方がいいなあ。
 ということで必要な部分だけで原稿を再構成して書き直し。

 
 こういうムダなところで妥協できない自分がイヤだ。
 結局ほとんどの時間を原稿書きで過ごす。


 午後からヨメ&ムスメ来る。
 外出許可も出たので、ふたりを送りがてら秋葉原駅前のおもちゃ屋を物色。
 ナイトメア・ビフォア・クリスマスのグッズ冷やかしたり、DMCのTシャツ見てひとりで笑ったり。


 そういや明日退院だっつーのになんの準備もしてねえよ。
 大丈夫か、俺。


■入院9日目 ――退院――

 退院の日。なのだが、いまだにノドの腫れが引いてないんですが。

「あ、大丈夫。みんなそんなもんだから。」

 ・・・・はあ。

「まあ手術から2週間くらいは痛いと思うんで、がんばって耐えてね」

 ぐはあ。てことはあと1週間くらいはこれ続くって事ですか。
 俺明日から仕事タコ詰めになってるんですが。

「・・・事務仕事くらいならいいけど、なるべく安静にしてくださいね」

 うん、無理。

 結局大した話もせず終了。
 なんだかなー。


大した荷物もなかったのだが、ヨメと義父が迎えに来てくれたので、病院の近所の有名なソバ屋(神田まつや)までご案内。
あー、うまいそば食うの久しぶりだー。
痛いけどうめえー。
わーい。

 
 帰宅途中、部下からメール。

「今日の夕方お見舞いに行って大丈夫ですか?」

 ええ、今まさに退院してきたところです。


 というわけで帰って寝るつもりだったのに職場に顔出しに行くハメに。
 シウマイ。



■退院後 2日目

 入院してたときよりダリい。つーか微熱が続いてる気が。
 あと咳き込んだら出血してビビる。
 風邪引いたときみたく、ノドの一点が痛くて、しかも膿の混じった血が出てくるっつーか。
 そんな感じ。

 おいおい、堅いもんなんも食ってないっちゅーねん。

 アレか。やっぱり仕事で無理矢理しゃべってるのがアレか。
 とはいえ、段々痛みが「痛がゆさ」に取って代わられてるような気もする。

 とりあえずうどんとか蒸しパンとかで露命を繋ぐ毎日。ううう。



■退院後 5日目

 ノド痛いっつってんのにテーブルトークの方の仕事。
 まあずっと前からやるっていってた仕事だからしょうがなし。

 仕事自体は異様に楽しいのでノリノリで大声出してみたり。ギャー。
 
 終了後焼き肉に。
 つまりは当然のように辛いものが。ギャー。

 まあ食ったけど。

 *********************

 とまあこんな具合。


 今見返すと「ヒマ」「腹減った」しかいってねえ気が。
 ドンマイ。



 でもまあ、退院してフツーに仕事して、どうということなく回復しました。

 そして風邪ひいても熱のでない体に。
 ここ数年、ちょっとした風邪でものど腫れて熱出てたことを考えるとものすごく楽になりました。



 ということでしょっちゅう扁桃腫れて熱出てしんどいいう人は「1週間も休めねえ」とか言わず、気合いで手術するが吉。
 1週間分取り戻せるくらいは楽になるよ!
 まあ、たぶんね!