3.5e用キャラクタージェネレーター
by DM連絡会(仮) CS作製委員会
文責:いしかわ
君は3.5eで高レベルキャラを作ったことがあるだろうか。
ないというなら、一度試しにやってみるといい。レギュレーションは「持っているルールブック全て」、15レベルあたりで戦闘に最適化されたキャラクターをテーマに作ってみて欲しい。
その作業量は膨大だ。
山のように積まれたルールをひとつひとつ探り、戦闘に向いた種族・クラス・上級クラスを選び出し、呪文やパワーを選び抜き、持てる所持金の限りを尽くしてアイテムをそろえることを考えてみるといい。コンベンションの前日23時頃「やっべーキャラクター作ってねえや」とかなんとかつぶやきながらキャラクターを作り始めた日には空が白々明けるころになってもキャラクターが完成していないなんてこともざらだ。ぶっちゃけ軽く死ねる。
【経験者は語る】
このままではいけない。
このまま放置していれば、必ずやすべてのD&Dプレイヤーが寝不足か、それに伴う事故で死に絶えてしまう。
男達が立ち上がった。
ということで、今回我々キャラクターシート作製委員会がお送りするのは3.5e用キャラクタージェネレーターである。
excelを使って作られたこの表は、レベル毎の成長記録をつけていけるばかりでなく、所持品や所持金、重量、アイテムの管理までを行なうことが可能であるばかりか、記録した全てを2ページのキャラクターシートとして出力することさえ可能にしている。
「サプリメントとして売るかコレ」なんて話が出るほど作り込まれ、改良に改良を重ねられたコイツはDM連絡会(仮)のご厚意に基づきcds:peならびにDungeon'sGateにて無料配布される運びとなった。
やべえ。超太っ腹。
いいから使っとけ!
<ダウンロードせよ>
3.5eキャラクタージェネレータ
※zipファイル・解凍後 要excel
ver.2.9
<動作確認>
WinXP / Excel2003
Win2000 / Excel2000
<ウェブ・エンハンスメント>
クラス技能テンプレート
071224 by えでぃ
微妙に割り振りにくいクラス技能をぱっと見で簡単に
割り振れるようにする補助テンプレート。
なお、おおざっぱな使い方は以下の通り。
基本的には【1】さえ理解していればあとは入力しまくるだけなのだが、「なんかぱっと見よくわかんねえよ!」という方は読んでみてほしい。
※この使用案内はver2.3を元に作製されているので、ジェネレータのバージョンアップに伴い一部画像などが違ってる場合があります。が、基本的な使い方とかは一緒なのでトライ&エラーでがんばる方向で。
【1:キャラクターを作る前に】
・最初にコピーファイルを作っておこう!
このキャラクターシートは1ファイルで1キャラクターを管理するようにできている。
よって、キャラクターを入力したあと次のキャラクターを作ろうと思うと結構めんどくさいことになってしまうので、編集するファイルは必ずバックアップを取っておこう。
・記入に際して
青い四角で囲ってある部分には記入しないこと!
この部分は必要な数値/文字が記入されれば勝手に埋まるようにできてる!
なお、表中黄緑の部分は数値を、黄色の部分には文字列を入力するようにできている
また、所々に入ってるコメントには記入のヒントが入ってるので参照のこと。
例)
【2:”能力”】
・まずは能力値を入力
1)ポイント購入方式なら1にポイントを入力・隣の青欄にはまだ使ってないポイントが示される
ハリーは32ポイント購入式で作製された。
2)”基本”らんに能力値を記入2→能力値に対応したポイントが自動的に隣の青い欄に表示される
また、年齢による修正・種族修正があれば基本左隣2’欄に記入
ハリーの能力値は上から14,17,14,9,10,8に割り振られた(まだ4ポイント余っているので、どこに割る振るかを考えているところである)
3)レベルアップによる能力値上昇があるなら3のボックスから対応した能力を選択する
7レベルキャラのハリーは4レベル目で上昇した能力値に【敏捷力】を選択した。
4)マジックアイテム等による強化ボーナスなどもあればここで記入しておくと良い(まだアイテムを決定していなければあとでも可)。
5)種族固有のHDは右上のRHD欄に、レベル調整値はLA欄に、サイズなどもその下の欄で選択する。
イニシアチブへの修正(特技・能力など)があればイニシアチブ欄の隣に記入する。
・レベルごとの成長を記録しよう
1)レベル欄にクラス名を記入1
(技能などに反映されるので面倒がらずに書こう!)
ハリーはバーバリアンから自分のキャリアを開始し、その後4レベル分ファイターを習得してローグとなり、晴れてマスタースロワーとなった。
2)HD(数値のみ。バーバリアンなら”12”とか)を記入する2と[出目欄]にhpが計算される。 もしhpをダイスで決定しているなら[出目]欄にその値を記入2’する。
ハリーは上記のようなクラス編成なので、HDの欄に12,10,10,10,10,6,8と記入した。hpは平均値を利用することになっていたので右となり「HP増」欄のものをそのまま利用する。よって、彼の最大HPは56となる。
3)”基攻”欄の基本攻撃ボーナスが上昇したレベルにだけ”1”と記入する3。
バーバリアン、ファイター、マスタースロワーは毎レベル基本攻撃ボーナスが上昇するので、各レベル毎に1を記入する。ローグ1レベルでは基本攻撃ボーナスは変化しないので、6レベル目は空欄となる。
4)「レベル増加分」の頑健/反応/意志欄に「そのクラスレベル獲得時に上がったセーヴ値(頑健/反応/意志)を記入する4。(すべての値は自動で総計欄に加算される)なお、連続して同じクラスをあげる場合には図のようにまとめて書いても良い。
ハリーはまずバーバリアンで2/0/0、次いでファイター4レベルで4/1/1、ローグで0/2/0、マスタースロワーで0/2/0のセーヴ値を得ている。各キャリアごとに記入した結果、彼のセーヴは頑健8,反応9,意志1となった。ううむ、意志が弱い。
・武器習熟と特技・技能ポイントを記録しよう
1)”武器習熟””鎧・盾習熟”欄のボックスおよびクラス別習得のチェックボックスをチェック1。
ハリーはファイタークラスを持っているため、「すべての単純武器と軍用武器」「重装鎧」「全ての盾(タワー・シールドを含む)」を選択し、またローグクラス持ちなのでローグの欄にチェックする。
2)そのクラスで得た技能ポイント(クラスでもらえるもの+特技で得たポイントのみ!種族や【知】ボーナス分などは含めない!)を記入する2。また、人間のように毎レベル技能ボーナスが得られる種族であれば2’にそのポイントを記入する。
ハリーはバーバリアンの時4,ファイターの時2、ローグの時8、マスタースロワーの時4ポイントの技能ポイントを得ているのでそれぞれを獲得レベルの欄に記入する。また彼は人間なので2'欄に1と記入する。
3)術者欄に獲得した術者レベルを記入する。
(クラス名をレベルとともに書いておくといいだろう。ソーサラー3,バード5などといった具合に)
4)レベルごとに獲得した特技を記入する3。
ハリーは1レベル目で《近距離射撃》 、人間ボーナスで《精密射撃》 、2レベル目ファイターのボーナス特技として《特殊武器習熟(グレートスピア)》を習得した。以降、獲得レベル毎に特技を取ることで7レベルにして7つの特技を習得している。(また、実際にはマスタースロワーのボーナスとして《早抜き》
を習得しているが、これは下段「特殊能力」欄に記入している。
・特殊能力欄にクラス能力などを記入
クラス能力として得た能力を記入する。レベル別・クラス別に記入しておくとあとで見やすいだろう。
また、特殊視覚や呪文抵抗、ダメージ減少などがあれば特殊能力欄の下の記入欄に記載する。
ハリーは人間なので特殊能力を持っていないが、代わりに4クラスを掛け持つことで様々な特殊能力を得た。
・術者レベル・呪文数の記録
・術者であれば「術者レベル」にレベルを、その隣の欄に呪文の種別を記入し、レベル下のボックスからその呪文のベース能力値(ウィザードの秘術なら【知力】、クレリック・ドルイドなら【判断力】など)を選択する。また、「使用できる呪文数」「記憶している呪文数」を適宜記入する。
【3:技能】
1)上から2段目・右側の「技能獲得クラス」にクラス名とそのレベルでの技能ポイントが記入されていることを確認しよう。
1レベル目は(クラスでもらえるポイント+【知】修正)X4ポイントが獲得できる。
ハリーは【知力】が-1で、人間の種族ボーナスとして毎レベル+1ポイントを獲得できる。
1レベル目に4ポイントが得られるバーバリアンを選択した彼は(4-1(【知力】)+1(人間))X4=16ポイントを得た。
ポイントを割り振ることのできる最大値は技能ポイントの下「最大値」に表示されている。
ここでクラス技能であれば○の欄に、クラス外技能であればXの欄に技能値を割り振る。(クラス外に1と記入すると総計には0.5ポイント計上されるようになっているので注意)
2レベル以降からはじめるならレベル毎の記入欄があるのでそこにレベルごとに記載していく。
記入したポイント分だけ「消費技能ポイント」欄に合計が出るようになっている。参考まで。
なお、表中ACPとある欄は「アーマーチェックペナルティ」のことで、鎧や荷重によるペナルティを受ける場合はここに値が表示される。
【4:装備】
1)[装備]のページを開き、上段の「所持金」を記入する。
各レベルないしレギュレーションで定められた額を記入する。
ハリーは7レベルスタート標準の19000gpをDMから与えられている。
2)鎧・盾の重量・価格・(マジックアイテムなら)術者レベルなどの諸数値・タイプ・ACボーナスなどを記入する。
ここで記入した呪文失敗確率や判定ペナルティは自動的に[能力]表に反映される。
また、価格や重量も自動的に加算され、所持金並びに所持重量・移動速度・ペナルティなどに加算される。
武器欄も鎧欄とほぼ同様だが、クリティカル欄やクリティカル域などを記入する欄が右側にある。このページは右に広い記入欄があるので注意!
3)アイテム欄はアイテム装備箇所にひとつずつアイテムを記入していく(通常、これ以上の数のアイテムを装備することはできない。首が4本あっても装備できるネックレスは1つだけなのだ)
4)その他のアイテムは「所持物品」欄に記入する。ポーションベルトや巻物整理器を使用しているなら下に専用欄があるのでそれを所持品の項目にコピペして使うが吉。同様に、よく使われる一般アイテム類は下の方にまとめて書いてあるので必要ならコピペして使おう。
【5:呪文・パワー】
呪文並びにパワーのリストを記入。
多すぎて入力が大変な場合は呪文数だけ記入し、これとか使うといいかも。
パワーならこちらも。1レベルだけだけど。ドンマイ。
ハリーはその投げ槍の能力を極めることに全力を尽くしたため、呪文やパワーの類を一切習得していない。
故にこの項は無用であり、メモリが気になるときには削除してしまおうとすら考えている。
【6:印刷する】
[印刷する]タブを開くとこれまで入力していた値・文字列が入力された状態でキャラクターシートが作製されているはず。
※計算項目が非常に多いのでちょっと重いかも。パソのパワーに不安がある人は[印刷する]ページを開く前にセーブしておくことをおすすめします。
ほとんどの部分は(入力してあれば)下のように自動的に表示される。
エラーが見つかるようなら元の表([能力]など)に戻ってエラーがないかを確かめよう。
ただし、一部自分でカスタマイズできる部分があるのでご紹介。
まず攻撃手段。
1)戦闘中に発生する攻撃オプション(足払い、組み付きなど)の対抗ロール基本値を自分の使う順に並べ替え可能1。
2)自分の主武器・副武器を選択可能。やっぱり使う順に並べておくのが便利だろう。2のように選んだ武器の諸修正が自動的に表示される。選択肢は武器名の欄をクリックすると[能力]の所に書かれた内容が選択できるようになっている2’。
・技能
技能の欄は自動的に所持重量によるペナルティ(画面中「判定」と表示)が算出されたり、技能欄の並びが「50音順」「戦士用」など複数のデフォルトが用意されているうえ、技能一つ一つを自分でカスタマイズできる。ローグならローグ技能をひとまとめにしておくこともできるし、HFOなら使用可能技能だけを並べることでその空欄の多さに改めて絶望のため息をつきつつ悶絶することができる。
同様に所持品欄も並び順を変えたりと言ったことがかなり自由にできるようになっている。
特に消費型のアイテムは持っていることを忘れがちなので目に付くところにかためておくことをおすすめする。
そしてVer.2.4において、PC用キャラクターシートだけでなく、NPCやクリーチャー用の書式でも出力できるようにもなっている。
[NPC出力]タブを開くと以下のようになっている
ごらんのように能力値がキャラクターシートではなく、モンスターの書式で出力される。
なお、この内容を編集したい場合は
各欄の右側のチェックボックスのpチェックをはずすことで、黄色の欄に自分の好きな値を入力できるようになる。
([能力]などを一つずつ入力するのがめんどくさい人は最初からこちらに入力する形で作ることもできるだろう)
ちなみにこちらはA4にそのまま印刷すると結構大きいので、プリンタの印刷機能なんかで1枚の紙に2ページ分印刷するようにすると使いやすいかも!どうだか!
ほとんどのプリンターならそのままA4でプリントすれば2ページに分けられた状態でキャラクターが印刷されてくる。
さあ!入力せよ!
そして作るがいい!新しいキャラを!
よしんばキャラが死んでも、今や名前変えて印刷ボタンを押すだけで済むぞ! 技術革命ってすばらしい!電脳化バンザイ!
<デザイナーズ・ノート>
記入できる箇所が非常に多いため慣れるまではちょっと大変かも知れないですが、何度も使ってみてください。慣れて入力するべき場所がわかるようになるとこのシートが非常に効率的であることがよくわかると思います。
特に10レベル以上であるとか、所持金が10万を超えるようなキャラクターを作ったときにこそこのジェネレーターの真価が発揮されます。そんな高レベルキャラ使う暇ないよなんて言わず、是非試してみてください。
こうした計算装置付きジェネレータは作製が楽なだけでなく、DMがPCのルール確認をやりやすいという利点があります。特にレギュレーションに英語版サプリメントを入れてやってるプレイグループでは非常に便利なこと請け合い。セッションの時にパソコン持って歩いてる人だったら[印刷する]だけ持ち歩いてればいいわけで。
まあ、ためしに使ってみてくださいな。
あと、使っててエラーがあったとか「ここをこうしたら」などのご意見がありましたらとりあえずこちらまで。
CS作製委員会はあなたの声を待ってます!
なお、作例で使用したハリーはこちら。ハリーのキャラクターシートはこちらとなっています。
"ハリネズミの"ハリーくんは先日DACで使用された7レベルキャラで、彼の冒険レポートはこちらにちょっとだけ。
ちなみに実際にこのジェネレータのプロトverで作製されたのを、ほとんどそのまま写してます。
なんかの参考にでもなれば幸いでござい。
微妙に手抜き記入だけどね!ドンマイ!
staff
トラッキング・シート : J-staff
キャラクター・シート : さぼりっこ
シートリンク&改変 : k3
改変&修正等 : DM-SKM
いらんこと言い : いしかわ
えでぃ:シート改変
HAL:記入部分改訂
動作確認 協力
死せる詩人
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